1. 株式会社VRPパートナーズTOPページ > 
  2. VRPパートナーズブログ > 
  3. アクチュアリーの転職動向に変化?
大谷幸宏
アクチュアリーの転職動向に変化?

2016.03.16

このエントリーをはてなブックマークに追加

毎年、2月の試験発表に合わせて、アクチュアリーの方々の転職活動が活発化される事は事実ですが、今年は例年と変わり、活動される方の人数や経験者層に少し変化が生じています。

昨年までは、この時期に活動される方の多くは、上述の通り、準会員や正会員などの試験に合格した方が、合格を1つの区切りとしてお考えになられ、転職活動をされているケースが多かったのですが、今年は試験に関係なく、正会員の方も含め、ご活動が多く見られます。

最近、ご転職をお手伝いさせて頂いた方にふと、理由を伺ってみたところ、マイナス金利を意識されており、マイナス金利がこれからも続くとなると、4月以降において、採用計画を見直す保険会社も増えるでしょうし、少なくとも多くはならない、今後、生命保険会社において求人が減少するかもしれないので、市場が良いタイミングに転職をお考えになられたそうです。
この理由を他の方にもお聞きした所、その方は強くは意識していなかったそうですが、確かにマイナス金利が続けば、商品自体も制約を受ける事は否定できず、新商品の開発も限られてくるので、確かにそれは言えるかも知れないと仰っておられました。

以前、某大学のアクチュアリーの教授が仰っておられたのですが、リスク管理からの観点で申し上げると、今、目の前にある現実が常識として捉えるのではなく、想定できないリスクを常に考えておく習慣をつける事が大切だと仰っておられました。

確かに数年前にマイナス金利を誰が予想できたでしょうか。
市場的にはこのマイナス金利も、この1,2年以内には解消するとは言われているものの、予想できない事について、出来る限りリスクを減らす、一時払いの商品も各社、受付を止めつつありますが、同様に最大の戦力でもありますが固定費でもある人件費のリスクを減らすという事で、人材採用のペースを落とす、という考え方は保険会社としては、ある意味、当然かも知れません。

大谷幸宏 プロフィール

大学卒業後、金融機関にて法人営業職を経験し、98年に管理部門に特化した株式会社日本MSセンター(現:MS-ジャパン)へ入社。東京本部の立ち上げを行うなど、現在の同社の基盤を作る。2004年に国内最大規模のヘッドハンティング会社、サーチファーム・ジャパン株式会社よりスカウトを受け、エグゼクティブサーチ業界へ。 同社入社後も数多くの結果を残し、入社2年でパートナーへ昇進。2007年11月に株式会社VRPパートナーズを設立、代表取締役に就任。18年間のキャリアにおいて、2万人以上の転職者との面談実績を持ち、入社後の定着率は95%以上とサーチ業界内においてもトップクラスの実績を誇る。2014年に日本アクチュアリー会の会員に。

記事を検索

コンサルタント別で記事を見る

人気の記事

バックナンバー

転職支援サービス申し込みはこちら

一番上へ