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村田輝之
厳格さを増すIPOに向けた管理部門の組織体制

2016.04.06

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ひと昔前は、「マザーズであれば基準は緩いでしょ?」「まあ、そうですね」という会話がフツーでした。
ただ、近年新規IPOで不祥事が続き、東証、そして主幹事証券の審査が厳格になると、
内部管理体制(=管理部門の組織体制)についても、その厳格な審査の余波で厳しいチェックが入るようになっています。

特に昨年よりその傾向が強まりつつあり、IPOの管理部門領域の人材紹介に携わる者として、
(専門領域なので比較的情報は入るほうですが…)それでも日々情報のアップデートと、
クライアント、転職希望者へ双方への提案方法などを考えるに必死な今日この頃です。

(詳細は控えますが…)例えば、常勤監査役の採用は、当然主幹事証券の確認事項となりますが、
「常勤性」という概念一つとっても、数年前とは格段に変わっており、
形式基準を満たすという観点からも主幹事の意向を踏まえつつ、対処していく事例が出ています。

また決算・開示についてもミドル~レイトステージにあるベンチャーさんで
開示体制が脆弱との指摘から急遽ミドルクラスの人材の採用が必要になるケースや、
既に連結・開示の会社さんでは、連結決算における数字の精度等の指摘を受け、
こちらも急遽ハイクラスの人材採用の必要性が出てくるなど結構厳しく見られている感じがします。

私も形式基準や実態を踏まえつつ、ガチガチにやり過ぎて事業を足を止めることにならないよう、
現在の転職マーケットやクライアントの組織の課題を理解した提案に力を入れ、
管理部門領域を専門としているエージェントとしての「価値」を提供し続けていきたいと思います。

村田輝之 プロフィール

管理部門領域の人材紹介会社最大手MS-Japanに新卒入社。新人王・全社MVPを連続受賞するなど、高い成果を残す。

その後25歳で起業、管理部門のブティック型エージェント、クロスインフィニティ・マネジメントを設立。取締役として経営を担いながら自身もトップコンサルタントとして活躍。管理部門領域の人材採用を通じて数多くの企業のIPO、上場後の再成長、そしてターンアラウンドなど組織変革の成功に携わる。その後、リクルートキャリアにてグローバル・プロフェッショナル領域を経験し、現職であるVRPパートナーズに参画。

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