1. 株式会社VRPパートナーズTOPページ > 
  2. VRPパートナーズブログ > 
  3. 【会計士・税理士転職コラム】募集要項をいくつ満たすかで転職後の年収が確定する...
大谷幸宏
【会計士・税理士転職コラム】募集要項をいくつ満たすかで転職後の年収が確定する

2013.12.08

このエントリーをはてなブックマークに追加

今の仕事に対してモチベーションを維持できない、待遇に不満があるなどの理由で転職を考えている人は少なくありません。しかし、いざ転職活動を開始したとしても、何を基準に会計士・税理士事務所を探せばいいのか分からない人は多いのではないでしょうか。仕事の内容、やりがい、年収、待遇などの募集条件を優先して職探しをしている人がほとんどだと思います。
 
特に給与は、「現在と同じ水準、もしくはそれ以上」を望むケースが多いようです。とはいえ、あなたの給与は、これまで培ってきた実績やスキルなどを企業が評価し、それに基づき決まります。あなたの条件が必ずしもそのまま通るわけではありません。では、採用する企業は、あなたの給与をどのように“見積もって”いるのでしょう。
 
あなたの価値、つまり年収は「転職市場であなたがどれだけ求められているのか」に比例するといっていいでしょう。つまり企業はどんな人材を望んでいるのか、どんな条件を提示しているのか。転職活動をしている人は、その条件をどれだけ満たせるのかが求められるのです。求人欄の募集要項に記載される内容のうち、あなたはいくつの内容に合致しているのか。その数に基づき年収は導き出されます。
 
単純な例を示します。応募要項に10個の条件が載っていたとします。もしあなたが10個すべての条件を満たすことができるのなら、年収は現在と同額程度は期待できると考えてよいでしょう。これがもし、3個しか満たせないとしたら、年収は3分の1に減らされるかもしれません。
 
もちろん実際はこれほど単純ではなく、応募要項で評価されない加点/減点があります。専門以外の知識やスキルが“期待値”となり、年収アップに貢献することもあります。代表的な例として、語学力、コミュニケーション能力、そして学歴などは期待値として加点対象になるでしょう。
 
もし営業経験があるのなら、どれだけ優良顧客との接点があるか、どれだけ集客できるかなども期待値に含まれるでしょう。これまで培った人脈や、イベント、セミナーで講演をした、本を執筆したなどの経験も加味されます。個の知名度を利用することで集客効果を高められる、これまで接点のなかった人とつながるなどの効果が期待できることから、企業はこうした人材を求める傾向が強いようです。
 
あなたが転職すると年収はいくらになるのか。それを知るには、企業が求める人材像にどれだけ合致しているのかが重要です。応募要項を満たすのはもとより、企業が知らない付加価値を訴求することも大切です。「期待値」をどれだけ積み上げられるかも大事な要素となるでしょう。転職活動を開始するにあたり、まずは自分の価値を“分析”し、評価しておくことが大切です。
(文:VRPスタッフ)

大谷幸宏 プロフィール

大学卒業後、金融機関にて法人営業職を経験し、98年に管理部門に特化した株式会社日本MSセンター(現:MS-ジャパン)へ入社。東京本部の立ち上げを行うなど、現在の同社の基盤を作る。2004年に国内最大規模のヘッドハンティング会社、サーチファーム・ジャパン株式会社よりスカウトを受け、エグゼクティブサーチ業界へ。 同社入社後も数多くの結果を残し、入社2年でパートナーへ昇進。2007年11月に株式会社VRPパートナーズを設立、代表取締役に就任。18年間のキャリアにおいて、2万人以上の転職者との面談実績を持ち、入社後の定着率は95%以上とサーチ業界内においてもトップクラスの実績を誇る。2014年に日本アクチュアリー会の会員に。

記事を検索

コンサルタント別で記事を見る

人気の記事

バックナンバー

転職支援サービス申し込みはこちら

一番上へ