気になるニュース(2025年4月)


3月に引き続き4月に気になったニュースを幾つかピックアップいたします。
内容はすべて単なる個人的な見解であり、特定の人物や団体等を誹謗・中傷する意図は全くないことを、念のため申し添えます。
スケジュールの関係で、3月下旬のニュースが含まれている場合がありますことを何卒ご容赦ください。

1.年収の壁

いよいよ夏の参院選が近づいて来ました。今回の選挙ほど、我が国の有様を左右する節目となる選挙といえるものはなさそうですね。
特に、国民民主党を中心とする、いわゆる“年収の壁(103万円の壁)”について、有権者がどのような判断を下すのか、大いに注目されます。

もっとも、トランプ大統領による相互関税では、“関税引き上げで(米国民の)所得税をゼロに!”という、ある意味でトンデモナイ案も漏れ聞こえていますので、彼から見れば、103万円や160万円は些末な話と一蹴されてしまうかもしれません(泣)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025033100722&g=eco

2.副業解禁

公務員(国家・地方)には、いわゆる“職務専念義務”が課されているため、アルバイトを含む「副業」は原則、認められませんが、所定の手続きにしたがって「許可」を得れば、現在でも、ある程度の範囲「副業」ができる模様です。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000973349.pdf

今般、総務省主導により、地方公務員の兼業や副業を促す方針が打ち出され、具体的には、地方自治体向けの許可基準を示し、営利企業から報酬を得ながらの副業が解禁です。
導入背景として、地方公務員の働き方の自由度を高めて人材確保も目指すとのことですが、これは、もちろん公務員に限ったものではなく、民間企業の役職員にとっても、同様の措置を導入することで、大いなる相乗効果が期待されるところですね。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA3139X0R30C25A1000000/

3.シンギュラリティ

ついに、大学入試レベルに生成AIが追いついた模様です。
数学を専門とするアクチュアリーとしては、「英語で高得点を稼ぐ一方、数学で論証ミスを重ねる」といった課題が浮き彫りになったことで、まだまだ、アクチュアリー業務がAIに奪われる心配はないことにホッとしています。

ただし、米国のみならず中国の生成AIも追いついた模様ですので、くれぐれも軍事・侵略目的に利用されないことを祈るばかりですね。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC198VI0Z10C25A3000000/

4.社長の器

入社式を迎えて早くも新入社員の退職が話題になっていますが、同時に、退職代行サービスの認知度も徐々にあがっています。
一方、皮肉にも、退職代行サービス会社自体にも新人の早期退職問題が露呈しつつあり、『「退職代行サービス会社」の退職代行サービス』という訳の分からない時代にも、突入しつつあるようです。

いろいろな意味で「社長の器」が試されているように思います。
アクチュアリーの器、矜持とは、一体、何なのでしょうか。
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2025/04/08/kiji/20250408s00042000148000c.html

5.義務教育のような大学授業!?

大昔、“分数ができない大学生”という感じのタイトルの書籍が流行りましたが、現代でも、一部私大で四則演算のような義務教育授業が公然と行われている模様です。
「義務教育は中学校で修了」という考え方自体が色褪せているかもですね。
https://www.asahi.com/articles/AST4H2CL9T4HUTIL01PM.html?iref=pc_ss_date_article

6.百万遍の思ひ出

筆者は大学生の頃、京都大学での整数論セミナーに定期的に参加させていただけましたが、京都市バスで阪急河原町駅から百万遍まで乗車していました。
幸い、百万遍から京大キャンパスまでの道すがら、古書店が幾つかあり、掘り出し物を探しにセミナー開始時刻ギリギリまで書店巡りをしていました。
また、当該セミナー後は、空腹をいやすために生協食堂で食事も楽しみましたが、毎回もらう「レシート」に謎の三色(緑、赤、黄色)が印字されていることを不思議に感じていました。

セミナー参加メンバーで同大学生曰く、“タンパク質、カルシウム、ビタミンなど、バランスの良いメニューかどうかを測る三色”のようでしたが、なかなか三色の点数が上がらず、小鉢のチョイスを含めて、楽しく「悪戦苦闘」した記憶がとても懐かしいです。
物価高騰による厳しい経営事情を勘案し、お茶の無料サービスが消える「苦渋の決断」が悲しい限りですね。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1444584#google_vignette

7.訪日外国人観光客の減少!?

2025年1月5日(日)のコラム「2025年に起こること、起こりそうなこと」で触れた、漫画『私が見た未来(たつき諒氏)』の記憶がまだ新しいところです。
https://www.vrp-p.jp/acpedia/4969/
同漫画は香港でも話題で、その影響で、訪日を敬遠される外国人観光客が減少し、香港の航空会社が日本への就航便数を減らす模様です。
とにかく、これ以上の天災が起きないことを祈るばかりですね。
https://www.sankei.com/article/20250425-6ENXQHMKVREDDO6RGZ4AOSW5P4/

8.調査報告書への反論!?

一連のフジテレビ問題に新たな展開かもしれません。
被害者の人権に配慮する必要があることは言うまでもありませんが、殺人事件などと同様、加害者にも人権があることも民主主義にとって重要な法理念かもしれませんね。
https://sakanowa.jp/topics/96208

いかがでしたか。世間ではGWで11連休というラッキーな方もいらっしゃるようですが、根っからの「仕事人間」である筆者は、決算部門から外れましたので、5年ぶりにGW出社がない平和な日々を過ごせています。ただただ感謝ですね。


(ペンネーム:活用算方)

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