8月に引き続き9月に気になったニュースを幾つかピックアップいたします。
内容はすべて単なる個人的な見解であり、特定の人物や団体等を誹謗・中傷する意図は全くないことを、念のため申し添えます。
スケジュールの関係で、8月下旬のニュースが含まれている場合がありますことを何卒ご容赦ください。
1.業界の行く末
金融庁から2025年版「保険モニタリングレポート」が公表されました。
今年は特に、生損保とも業界を揺るがす課題山積の年であったように思いますので、主務官庁の腕の見せ所といった状況かもしれません。
https://www.sbbit.jp/article/fj/171119
2.みんなで渡れば怖くない!?
1.に関連して、主に生命保険業界の課題の1つです。
金融機関への出向者が無断で情報を持ち出すことは言語道断ですが、自前で保険販売従事者が設置できない金融機関は、そもそも保険を販売する資格がないようにも思うのですが、厳しすぎるでしょうか?。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2169230?display=1
https://mainichi.jp/articles/20250912/k00/00m/020/295000c
https://www.asahi.com/articles/AST9J45LTT9JULFA029M.html?iref=comtop_7_02
3.自分だけのiPS細胞?
iPS細胞技術がついにここまで来たか!という記事です。
https://news.line.me/detail/oa-skd-shincho/hm5i03jxaxm2?mediadetail=1&utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none
古いニュースで大変恐縮ですが、2040年に人類が死なない(死ねない?)時代が来るというYouTube動画(https://www.youtube.com/watch?v=qkFG0BMpsMs)が物議を醸しましたが、自分だけのiPS細胞のおかげで病気になった臓器等を自由自在に交換できる日はそう遠くないのかもしれませんね。
4.キャンセル界隈
「風呂キャンセル界隈」など、最近、「●●キャンセル界隈」という言葉が少し目立っているように思います。
もちろん、付き合い残業はあってはなりませんが、少なくとも総合職として、残業や転勤の可能性を真っ向から否定するのであれば、最初からその職種を選択しなければいいだけのように思うのですが。
最近の風潮では、このようは不規則発言だけでも、十分にパワハラとなるのかもしれませんが。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2509/08/news007.html
5.点推定と区間推定
“80%程度”とされていた「確率」について、新たに2つの「確率」が追加されました。
具体的には、30年以内に南海トラフ巨大地震が起きる確率として、“「60%から90%程度以上」と「20%から50%」が両論併記されました。
確率である以上、当然、前提条件やモデル、計算式の変更などで結果が区々となるのですが、素朴な疑問である、“結局、地震発生の確率は上がったの?下がったの?”に対する明確な答えは、残念ながら、まだ見つかっていないようです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250926/k10014932871000.html
6.難問の証明(京都では定理!?)
“真偽の証明ができないことが証明されました”
これは、筆者が大学時代に数学科の授業で教えていただいた「数学要論第1」という科目での先生からのコメントですが、数十名いた受講生一同が大爆笑で思い出に残るエピソードの1つです。
つまり、たとえ真偽の判断ができないような難問であっても、判断ができないということは証明できる点が数学として大きな魅力のように思います。
大昔、ABC予想が証明されてばフェルマー予想(記者注:現在は定理)が正しいことが証明されるという点で大いに注目されましたが、この一連の『未来からきた論文騒動』は、果たしてどのような決着をみせるのか、今後の行く末が非常に楽しみです!
https://www.asahi.com/articles/AST4Q0SSMT4QDIFI006M.html?iref=pc_photo_gallery_bottom
7.数学五輪
数学科出身者、特に、代数的整数論専攻者であれば、「テレンス・タオ氏」のお名前をご存じかもしれません。
筆者も当該専攻者でして、例えば、世界最大の素数(メルセンヌ素数)の発見等、整数論に関する新聞記事を見つけては、大切にスクラップしていた記憶があります。
その後、インターネットの普及で世界中の情報が手軽に入手できる環境となりましたが、“素数全体の集合には「任意の長さの等差数列」が存在する”という見事な定理を証明されたのが同氏です。
数学五輪で活躍される若い方々も、是非、数学界であっと驚くような定理を発見して欲しいと切に願うばかりです。
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2025090600260?utm_source=newsshowcase&utm_medium=gnews&utm_campaign=CDAQ0JKN36jUhqEpGKOKlLHHy8yTvgEqKggAIhBMGUp4qRwwpB4P7x8pspORKhQICiIQTBlKeKkcMKQeD-8fKbKTkQ&utm_content=related
8.結婚式の数字マナー
御祝儀袋に入れた紙幣の枚数3は確かに奇数ですが、3万は偶数だと思うのですが(笑)
https://financial-field.com/living/entry-439401
9.今更言われても。。。
関東や東海で今年の梅雨明けが6月だった模様です。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250902-OYT1T50002/
もともと、同地区での梅雨明け(速報)は7月18日でしたので、約20日早まった形ですが、天候デリバティブなどで、例えば、「梅雨の期間中かどうかで賠償金などが変動する」仕組みの商品があれば、梅雨明けが「速報」なのか「確報」なのかも重要なトリガー条項と言えるでしょう。
個人的には、決算状況表の「速報」が廃止されたことが、とてつもなく嬉しかった記憶がありますが。
https://weathernews.jp/s/news/tsuyu/kanto/
10.初のコンビニ
人口800人の町に初めてのコンビニエンスストアが誕生した模様です。
人口比で考えた場合、例えば、東京都1400万人では、約17,500店舗(=1400万÷800)に匹敵するイメージですので、かなり強烈なインパクトかもしれませんね。
ちなみに、2018年にドイツで開催された『ICAベルリン大会』で幸運にも現地参加できた際、前職の先輩アクチュアリーから、コンビニのようなお店が周囲にないことを嘆かれて「歯ブラシ一本も気軽に変えない国なんて。。。」とため息をつかれていたのがとても印象的でした。
日本の「おもてなし」文化は、やはり世界に誇れるのかもしれません。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250902-OYT1T50206/
いかがでしたか。今月は数学ネタの記事が目立ったような気がしましたが、先日、数学ネタの面白い動画を見つけました。
荻野先生曰く、“なんで僕は数学科を出たのに(上司の)部長は俺に積分しろと言わないんだろう?”(https://youtu.be/h26i7yRLpsg?si=5pjrYeD3H9IEKUPT 2分24秒付近)
しかし筆者は、2000年代初めに、法人商品開発部門に在籍していた際、団体定期保険の契約者配当計算をするよう上司(課長)から言われた経験があり、見事に積分計算を上司から命ぜられました!数学科出身者冥利に尽きます!!
(ペンネーム:活用算方)