エントリーシートの書き方など


昨年10月に経団連会長から、就職活動時期を決める「就活ルール」の廃止が正式に発表され、2021年春入社以降の就職から当該「ルール」がなくなりましたので、諸外国と同様に、通期採用・中途採用(第二新卒などを含む)が今後増えていくものと思われます。

一方、「ルール」が廃止されても、新卒者にとって10月が就職活動のスタートとしての『エントリーシート』の作成・提出時期であることは、当面、変わりないでしょうから、大学3回生および修士1回生の方々を中心に、同シート作成に注力される時期かと思われます。

そこで、今回のコラムでは、エントリーシートの書き方を中心に、情報収集の方法や、インターネット等を最大限に活用した就職活動事例をご紹介いたしましょう。

1.業界研究方法
エントリーシートを作成する前に、まず、どの業務・業界を選ぶのかを慎重に定める必要があります。特に、保険業界に関心がある場合には、各保険会社のディスクロージャー資料やホームページ等をチェックすることは言うまでもありません。
一方、少し視野を広げてみると、例えば、以下の資料が入手できます。
 『生保・損保特集2019年版(2019年9月24日発売)』
 https://str.toyokeizai.net/magazine/extranumber_list/20190924/
 『保険業界に就職する! 週刊東洋経済eビジネス新書no.149』
https://str.toyokeizai.net/books/9784492919477/

特に、上記の『生保・損保特集』は、毎年秋ごろに刊行されている有名な書籍でして、協会長インタビューや時事ネタ等、アクチュアリー第2次試験にも役立つ内容が豊富で、筆者が受験時代にも、毎年購入していました。
もちろん、就職活動にも大いに役立つと思われますので、是非活用したいところです。

2.エントリーシートの入手方法
業種が決まれば、就職を希望する会社のホームページにアクセスして、就職活動生として登録するところからスタートするのが一般的ですね。
なお、ただ単に、エントリーシートをダウンロードするだけでなく、人事部長からのメッセージ等、細かな情報も漏らさないように心がけると良いでしょう。
例えば、『御社の人事部長からのメッセージでは、●●というコメントがあるが、実際に仕事をされる中でどのように感じていらっしゃいますか?』という逆質問を、面接官にすることで、会社への関心度が高いことを自然とアピールできると思います。

3.記入項目
大手から中堅まで、様々な会社の情報を集約しているサイトも活用したいところです。
例えば、大手保険会社、信託銀行の情報であれば、それぞれ以下のサイトから入手可能なようです。(ただし、会員登録が必要です。)
https://internshipguide.jp/columns/view/ES2016-tokiomarine-nichido1
https://internshipguide.jp/columns/view/ES2016-nissay1
https://internshipguide.jp/columns/view/ES-smtb

4.プロのアドバイス
有償にはなりますが、やはり、その道のプロのアドバイスは有りがたいものです。
実際、https://coconala.com/services/247314 にアクセスすれば、添削して頂けるようです。色々なビジネスが登場しますね。
以前、ラジオの番組『オールナイトニッポン40周年』で、『あのねのね』の清水国明氏が、『どんなに小さなことでも(ニーズがあれば)ビジネスにすべきだ。』という趣旨のコメントをされておりました。ある種の『起業家精神』が国全体を発展させる原動力になることを意図されたのだろうと思います。(←しかし、相方の原田伸郎氏は、『すぐに、カネカネという考え方は如何なものか?』と軽く反論されていましたが・・・)
日本では、まだまだ、アクチュアリーとして起業する文化は根付いていないように思えますが、たとえ、企業に就職したとしても、清水氏の仰る『起業家精神』は忘れないようにしたいものです。

5.志望動機
少し前になりますが、大手保険会社が『ESで志望動機を記入不要とした』件が話題になりました。https://newspicks.com/news/1328919/
また、同サイトのコメント欄になる通り、『後輩達に面接の肝はなんですか?と聞かれたら、志望動機を聞くな、と答えてる。』というのも、面接官初心者にとっては、非常に有益なアドバイスだと感じます。

6.会社の3大要素?
かなり古い情報で恐縮ですが、フジテレビに就職を果たせた人の回答が面白いです。
柔軟に頭を働かせることが出来るのも、立派な才能と言えるのでしょう。マスコミに限らず、遊び心を持った保険会社や銀行などが増えてくると、日本も変わるかもしれませんね。https://watchtvprogram.blog.fc2.com/blog-entry-988.html
もっとも、『紙だけで私の何が分かるの?』という素朴な疑問にも頷けますが。

いかがでしたか。一口に就職活動と言っても、様々なパターンがありますので、いかに早く、自分のスタイルに合った方法を見つけ出すのかが重要なカギと言えるでしょう。悔いのない就職活動を実現されることをお祈りしております。

(ペンネーム:活用算方)

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