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熊谷孝裕
会計士の転職事例【リベンジ転職】

2017.10.26

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不況期の新卒採用抑制時代に希望した会社に就職出来なかった方が、
数年の経験を積んだ後に中途採用枠で希望していた会社に転職する事を
【リベンジ転職】などと表現したりする事があります。

今回は、【リベンジ転職】の転職事例をご紹介させて頂きます。

2009年にUSCPAに合格したM氏。
USCPAの勉強を始めた2008年の夏はリーマンショック前の時期で、
J-SOXバブルもあり監査法人の中途採用は全盛期の時代でした。

会計プロフェッショナルへのキャリアチェンジを希望していたM氏は、
短期合格を目指して、リスクを覚悟の上、仕事を辞めてUSCPAの勉強に
専念し、当初の目標通り、1年以内でのUSCPA全科目合格をされました。

しかし、全科目合格をした2009年春には監査法人の採用は軒並み凍結。
大手、中堅監査法人はもちろん、税理士法人、独立系の会計事務所に
至るまで、一気に中途冬の時代に突入しました。

それでもM氏は、資格取得時の夢をあきらめる事なく、事業会社での
海外連結に関わる経験を積みながら、IFRS認定試験、BATIC、
日本の会計基準の勉強などの自己研鑽を継続してきました。

その結果として、この度の転職活動では大手監査法人から
複数内定を得る事に繋がり、念願のプロフェッショナルファームでの
キャリア形成のスタートラインに立ったのです。

就職・転職は市場動向によって大きく影響を受けるため、
タイミングによっては、思うようなキャリアが描けない事も
あるかも知れません。
ただ、長期的な視点で目標をしっかり見据えて、正しい努力を
行っていれば、いつかチャンスは訪れると思います。

私個人的には、【リベンジ転職】という言葉自体は好きではないですが、
自ら立てた目標(夢)に向かって、与えられた環境で今できる事を
精一杯やる事の大切さを改めて痛感しました。

M氏とは9年以上のお付き合いとなりましたが、プロとしての
今後の活躍に大きな期待をしたいと思います。

熊谷孝裕 プロフィール

大学卒業後、1部上場メーカーでの法人営業経験を経て、2001年に米国公認会計士や米国弁護士など国際資格の取得スクールであるアビタスへ入社。同社の人材サービス子会社の役員、人材事業本部責任者を歴任し、キャリアコンサルタントとして10年以上に渡り、一気通貫型の転職支援に従事。
その後、国内大手ヘッドハンティング会社であるプロフェッショナルバンクにて事業会社のミドルマネジメント層や会計士・弁護士などの専門職を中心としたヘッドハンティング及び社外取締役・社外監査役ポジションのサーチ案件を担当し、現職であるVRPパートナーズに参画。

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