5月に引き続き6月に気になったニュースを幾つかピックアップいたします。
内容はすべて単なる個人的な見解であり、特定の人物や団体等を誹謗・中傷する意図は全くないことを、念のため申し添えます。
なお、スケジュールの関係で、5月下旬のニュースが含まれている場合がありますことを何卒ご容赦ください。
1.生命保険募集人の名称(生命保険協会)
生命保険募集人は、歴史的経緯から女性が多いため、『生保レディ』と呼称されてきましたが、生命保険協会主導で新たな名称が決まった模様です。
https://koubo.jp/lp/kosho-boshu-result
昭和世代としては、どうしても、“○○のおばちゃん”という音声が耳に焼き付いているのですが、新人研修で人事担当者から、「このCMは評判良かったんだよね。」と言われたのが懐かしいです。
https://youtu.be/z3EvcMOYXuo?si=kwJFbecrsmliSj9O
なお、“コンシェルジュ”ではなく、“ソナエルジュ”を採用されたのは、協会長会社におけるサービスマーク(https://www.sumitomolife.co.jp/digicon/)との誤認防止かもしれませんね。
2.若年層モラルの低さ(日本損害保険協会)
代理店不正請求(例.ビッグモーターetc.)や「共同保険」保険料談合など、不払い問題に準じる問題が露呈した損害保険業界ですが、日本損害保険協会から、なかなか興味深い調査結果が公表されました。
具体的には、「保険金不正請求に関する意識調査」というもので、幅広い年齢層(全国16~69歳の男女2,500余名)に対する「不正請求の許容度」や「不正請求の理解度」などの調査でした。
調査結果の詳細は、同協会資料:
https://www.sonpo.or.jp/news/release/2026/pdf/fuseiseikyu.pdf
https://www.fuseiseikyu-hl.jp/
をご覧いただければと存じますが、調査項目中、正答率が50%に満たなかった例として、“保険料は積立金である”というものがあり、正直、何が聞きたいの(失礼!)と感じる項目もありました。
3.予定利率の引上げ
長らく続いてきた、低金利・マイナス金利がいよいよ反転してきましたね。
特に、保険料払込方法に応じた予定利率引上げ(例.一時払:2.25%、平準払:1.60%という水準は、消費者にとって待望の高予定利率と言えるでしょう。
https://www.shinnihon-ins.co.jp/industry-news/industry-news-20260626-6/
https://www.shinnihon-ins.co.jp/industry-news/industry-news-20260619-5/
ただし、昭和世代としては、バブル期の「6.25%」という驚異的な予定利率を経験していますので、まだまだ低金利という感が拭えませんが。
4.飲み会 ≒ 業務!?
楽しいはずの“飲みにケーション”が暗転した記事です。
勤務先の飲み会参加を(ほぼ)強制的余儀なくされ、不慮の事故に遭遇して人生が台無しにされた夫の配偶者からの切実な訴えが無事に実った模様です。
それにして、しつこく勧誘する上司が最悪だと思うのですが、“事故死で労災下りない”という判断をされた下級審の裁判長の判断も、世間水準と大きくかけ離れていると言わざるを得ませんね。
裁判員制度を(強制的に)導入するくらいの労力を費やすのであれば、こうした“異常な判断”を根底からなくす努力を法曹界に厳しく求めて欲しいところです。
https://www.ben54.jp/news/3582
5.メガバンクによる朱肉廃止
住宅ローン締結など、高額の金融取引では、押印が当たり前でしたが、ついに、メガバンクにおいて“朱肉を用いた押印”が順次廃止される模様です。
そもそも、この「ハンコ文化」は、わが国独特の文化といっても過言ではなく、既に、中国などの海外においては、署名で高額取引(例.住宅購入など)ができるようでして、日本の古き良き慣習が円滑な商慣行の妨げになっているのかもしれません。
なお、法令要請等で“朱肉を用いた押印”が必要な場合は、従来どおりの取扱いとなるようです。
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2118927.html
6.テレワーク勤務の将来
テレワーク(在宅)勤務といえば、IT企業を中心とする最先端の勤務形態と思われがちですが、実は、先進(と思われている)企業ほどコロナ収束後は、リアル出社形態に戻す会社も増えている模様です。
単なる事務連絡やミーティングだけであれば、スマホやオンラインミーティングで十分ですが、その一方で、直接顔を合わせたコミュニケーションが、結果的に最も効率的なワークスタイルという事実が認識されているのかもしれません。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/withbloomberg/2688215
7.AIの将来
21世紀の働き方として、CopilotなどのAI技術を使いこなせるか?が大きな論点ですが、”AIに作らせた資料が頭に入らないのは何故?”という大変興味深い記事です。
実際、AIによる文章は素晴らしい出来ですが、なかなか頭に入ってこないという感想も多々あるようでして、「認知負債(cognitive debt)」という用語も登場するようです。
皮肉なことに、(普段からAIを使い倒している)自分の頭で考えない人よりも、自分の頭で考える訓練を積んだ人ほどAIを使いこなせるということのようです!
まさに、“カーナビを使いすぎて地元の道すら覚えられない”という表現に凝縮されているように思います。
https://l.smartnews.com/m-7YjQNQ7m/gVvmI4
8.数学ネタ(その1)
50年来の未解決難問が一気に証明された模様です。
具体的には、偉大なる数学者エルデシュが考案した未解決問題のうち9問の解決策が、AIを用いた形式証明探索システム(AlphaProof Nexus)で公開されました。
特に、“整数の解剖学とマルコフ過程理論という異なる抽象領域を結合”という下りは、数学者出身者の端くれとしても、“さっぱり”意味不明です(泣)
https://www.sbbit.jp/article/cont1/185575
9.数学ネタ(その2)
“量子力学を「虚数なし」で書き直すことに成功”という、なんともセンセーションな見出しに思わず注目してしまいました。
具体的には、虚数を使って記述される「シュレディンガー方程式」を含む『量子力学』が実数だけで記述(表現)できることに、ドイツの大学と航空宇宙センターとの共同研究によって、判明したというものです。
小学生の数学で、“マイナスかけるマイナスがプラスになる”という事実も初学者にとっては、かなりの衝撃ですが、大学の数学科で、“実数に虚数単位(i)を添加するだけで、全ての代数方程式が解ける” という事実もそれ以上の衝撃でした!
そのうち、ありとあらゆる物理現象が、実数だけの世界で記述できてしまう時代が訪れるかもしれませんね。
https://mama.smt.docomo.ne.jp/merkystyle/articles/473507/
10.アクチュアリージャーナル第135号
「試験実施(12月)」⇒「合格発表(2月)」⇒「公式解答、合格率発表(3月)」⇒「欠席者数、最低ライン発表(6月)」という一連の流れが、アクチュアリー試験の年間スケジュールです。
特に、最後の「欠席者数、最低ライン発表(6月)」がアクチュアリージャーナルで公開されますが、今年は、6月25日(木)に公開された模様です。
既に当コラム「2026年2月16日 (月)アクチュアリー試験の推計合格率(2025年度)」で公開した、2025年度の当該試験の合格率推移でしたが、別のコラム「アクチュアリー試験の合格率推移(2025年度まで)」で、詳細情報を追加していますので、よろしければご覧ください。
いかがでしたか。2026年6月は、ダブル台風+大地震など、相変わらずの自然災害が目立つ月でしたが、一方で、ワールドカップサッカーでの決勝トーナメント進出など、明るい話題に遭遇できた貴重な月でした。平穏な時代が一日も長くつづくことを切に願うばかりですね。
(ペンネーム:活用算方)