2026年アクチュアリー試験の直前対策(生保1編)


2026年のアクチュアリー試験まであと数か月となり、受験生の方々はラストスパートに突入される時期かと存じます。
そこで、今回のコラムでは、アクチュアリー試験のうち「第2次試験(生保1)」について、重要性が高いと考えられる論点を幾つかご紹介いたしましょう。
なお、当コラムに関連する過去のコラム(https://www.vrp-p.jp/acpedia/5592/ 、https://www.vrp-p.jp/acpedia/4721/ など)も併せてご覧いただけますと幸いです。

1.時事問題候補

2025年度から2026年度にかけての生命保険業界トピックスとしては、以下の項目が挙げられます。
1)経済価値ベースのソルベンシー規制 ※1
2)資産集約型再保険 ※2
3)金利(株価)上昇

※1 https://www.actuaries.jp/lib/collection/books/2018/2018G.pdf
問題1(5)で、“経済価値ベースのプライシングを併用”という表現が登場。

※2 https://www.fsa.go.jp/news/r8/hoken/20260806/02.pdf
   金融庁「2026年 保険モニタリングレポート」本文(21ページなど)

なお、生保1としての出題可能性は高くないかもしれませんが、余力があれば、経済価値ベースのソルベンシー規制に係る法令等の基本的部分を学習し、生保1のテーマ「生保商品の実務」に関する時事問題(例.同規制導入後のプライシングおよび商品開発の在り方など)について、論点整理されるのも良いかもしれません。

 2.保険商品審査事例集

金融庁『保険商品審査事例集』も、時事問題の宝庫ですので、是非、チェックしましょう。
特に、生保1に関連するものとしては、例えば、以下の事項が挙げられます。
1)令和8年1月:無解約返戻金型の認知症保険
2)令和7年5月:一時払確定年金(年金即時払)の保険性
3)令和7年5月:支払事由と保険数理の整合性(リビング・ニーズ特約関係)
4)令和6年12月:引受基準緩和型商品への誤認加入
5)令和6年12月:算出方法書関係(年金保険の純保険料の算出方法)

3.監督指針

金融庁『保険会社向けの総合的な監督指針』については、第Ⅰ部(知識問題)で穴埋め問題を中心に出題可能性が高いようです。
特に、過去の改定内容が金融庁『監督指針等の一部改正に関する報道発表』(https://www.fsa.go.jp/common/law/guide_news.htmlおよびhttps://www.fsa.go.jp/common/law/public.xlsx)で閲覧可能ですので、併せて確認されるとよいでしょう。

4.インシュアランス保険統計号(保険研究所)

以前の当コラムでも紹介した貴重な資料ですが、残念ながら新規刊行が停止されている模様です。
ただし、保険会社などにお勤めの場合、勤務先で過年度冊子が閲覧できるかもしれませんので、「主要概況」を中心に過去数年分をご覧いただければ、時事問題のネタ探しに役立つかもしれません。
業界人として、是非とも復刊を期待したいところです。

5.生保・損保特集号(週刊東洋経済)

これも以前の当コラムでも紹介した貴重な資料ですが、残念ながら2025年版が見当たりませんでした。
特に、生保1については、各社の商品開発動向や新型コロナ対策(含む、非対面営業チャネル)など、第Ⅱ部(論述問題)の解答にも応用できる内容が含まれる可能性が十分にありますので、試験勉強中の休憩を兼ねて、2024年以前のものを余力があれば熟読しておきたいところです。
https://str.toyokeizai.net/search/?topics_keyword=%E9%80%B1%E5%88%8A%E6%9D%B1%E6%B4%8B%E7%B5%8C%E6%B8%88+%E8%87%A8%E5%A2%97%28%E7%94%9F%E4%BF%9D%E3%83%BB%E6%90%8D%E4%BF%9D%E7%89%B9%E9%9B%86%29。

6.文字数制限

昨年度の第2次試験では、論述問題における「文字数」について、生保1および生保2でルールが異なりました。具体的には、生保1では「●●文字程度」で、生保2では「●●文字以内(←制限字数)」となっていました。

いかがでしたか。昨年のコラムでも触れましたが、アクチュアリー試験は直前になればなるほど、緊張感からか、なかなか集中できない日々が続く可能性もあります。今回ご紹介した内容をしっかりと押さえ、良い結果につながることを祈念しております。


(ペンネーム:活用算方)