気になるニュース(2026年10月)


9月に引き続き10月に気になったニュースを幾つかピックアップいたします。
内容はすべて単なる個人的な見解であり、特定の人物や団体等を誹謗・中傷する意図は全くないことを、念のため申し添えます。
なお、スケジュールの関係で、9月下旬のニュースが含まれている場合がありますことを何卒ご容赦ください。

1.個人情報の流出

AIの進化が人類に影響を及ぼす最たる事例が、残念ながら、生じた模様です。
コロナ禍における日々の感染者数の増大と同様、流出したデータ数が数百万件と聞いても、徐々に麻痺してしまう、ある種の“慣れ”にも注意したいですね。
それにしても、ウィルス対策ソフトを“堂々と胸を張って!?”作成されている“はずの”企業からもデータ流出が起きてしまうと、消費者として一体何を信用すればよいか、非常に不安にかられます。
https://www.sourcenext.com/product/?i=common_footer
https://www.sourcenext.com/support/i/2026/1015_1/?srsltid=AYCX9vJrE-PLwqsGq03wJnCAEgyLmT6G9S84yjDIC-vfDduT2_aOQBAs

なお、日本アクチュアリー会もサイバー攻撃を受けたようですので、是非、プロ集団のメンツにかけて、IT研究会などでサイバー攻撃の高度化や、保険業界におけるサプライチェーン・委託先管理の課題についての研究・発表を、より一層推進して欲しいと願うばかりです。
https://www.actuaries.jp/info/20261023.html

2.コロナ禍の若年女性の自殺増加

日本アクチュアリー会の第2回例会(テーマ:パンデミック統計学。2026年10月15日開催)にオンライン参加しました。
その中で、“コロナ禍における若年女性の自殺増加”という趣旨のご発言が講師からあり、素朴に何故だろうと思いました。

早速、ネット情報を収集してみると、“コロナ禍の若年女性の自殺増加、会話機会の喪失など要因か 横浜市立大など”という記事がヒットしました。
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20230724_n01/

数十万円の入院一時金(自宅療養を含む)目当てに、毎週、PCR検査を受け続ける不審人物が保険業界を悩ませたことが記憶に新しいところですが、人知れず、悩みを抱えた多数の存在も、忘れてはならないですね。

3.統計法違反

恥ずかしながら、アクチュアリーとして30余年の社会人生活で、初めて“統計法”なる法律が存在することを、このニュースで知りました(泣)
国勢調査で人口を水増しする目的は、地方交付税交付金などの税収目当てと考えざるを得ないのですが、当然、市役所職員単独で実行することは難しいようにも思います。

万一、組織ぐるみの犯行であれば、当該交付金の返納はもちろんのこと、今後の地方行政管理をより一層厳しくすることが適正な税収活用ルールだと思います。
国からのお金を誤魔化した場合、民間企業であれば経営陣の責任が相当強く求められますが、公務員同士の世界で処分が甘くならないことを、有権者・納税者の一人として切に希望いたします(怒)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD030IJ0T01C26A0000000/

4.保険制度ワーキング・グループ

金融審議会「保険制度ワーキング・グループ」が10月1日から開催されていることが、金融庁ホームページで公開されました。
若干のタイムラグはありますが、資料や議事録なども公開される模様ですので、業界関係者としてフォローする必要がありそうですね。
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/hokenseido_wg/hokenseido_wg_index.html

ちなみに、福岡大学の植村先生のブログでも、この点に触れられていますので、保険研究者の観点からどのようなコメントが出されるのかも大いに注目されるところです。
https://nuemura.com/item_%e7%94%9f%e4%bf%9d%e3%82%bb%e3%83%bc%e3%83%95%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%8d%e3%83%83%e3%83%88%e3%81%ae%e5%9c%a8%e3%82%8a%e6%96%b9.html


5.立入検査なしで業務停止命令!

一連のP社問題で、一応の一区切りがついた模様です。
約52億円の巨額の不正事件ですが、営業職員の個別の問題ではなく、そもそも企業風土の問題が指摘されました。
https://www.47news.jp/15054722.html

なお、立入検査なしで業務停止命令が出された保険会社は、筆者として初耳ですが、それだけ根が深い隠蔽体質に対するペナルティ的な側面が感じられます。
https://diamond.jp/articles/-/401211?utm_source=daily_ev_dol&utm_medium=email&utm_campaign=20261016
カリスマ経営者と言われた“故・坂口陽史”は、この問題をどのように捉えているのか、今となっては聞くすべもありませんが。
https://media.k2-assurance.com/archives/47112
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB284P50Y6A920C2000000/

6.緊急地震速報

緊急地震速報は人命にかかわる極めて重要性が高い公共社会インフラの1つですが、スマホキャリアによって通知が異なる点が浮き彫りになりました。
幸い、当該速報自体は誤報でしたので一安心でしたが、誤報の連絡時にもドキッとしてしまう“ブーブー音”が鳴り響いたため、軽いパニックを起こされた方々もいらっしゃったかもしれません。
https://www.docomo.ne.jp/info/notice/page/261016_00_m.html

7.いごんしょ vs ゆいごんしょ

紀州のドン・ファンと呼ばれた方の遺言書が有効と判断された模様です。
被相続人の地元である和歌山県田辺市に全財産寄付することが記された遺言書について、親族側の上告を棄却されましたが、そもそも、当該遺言書が有効と判断された1、2審判決でしたので、最高裁で覆った訳ではないようです。

筆者は法律の専門家ではありませんが、訴訟費用(例.弁護士費用など)は敗訴側が負担することのようですので、いまごろ、当該費用をどう負担するか、親族側で『争族』しているかもしれませんね。
https://www.asahi.com/articles/ASVB23JTNVB2UTIL01HM.html

8.監査法人の責任

筆者が監査法人に勤務していた頃、当該法人内の研修で、“同一監査人(個人)が従事できるのは7年までだが、監査人(個人)を交代すれば監査法人としてそれを超えてもOK”というコメントが、大変印象深く残っています。
そうは言うものの、41年間“べったり”の監査法人に、果たしてどこまで“適正な監査ができるのか?”、甚だ疑問です。

モーター製作会社は、金融業界よりも低レベルの監査でよいように思いますが、もし、同様の事象が保険会社で起きていたとすれば、外部取締役会を含めて何らかの適正なアクションが行われるように思います。
失礼な物言いかもしれませんが、やはり、ワンマン経営は回避すべき重要な経営風土であるように思います。
https://www.j-cast.com/2026/10/07518338.html?p=all

9.AI設計のウイルス

ネガティブな側面がクローズアップされがちな“AI技術”ですが、ついに、医学の世界にも(良い意味で)深く浸透してきた模様です。
具体的には、抗生物質が効かない薬剤耐性菌に感染した患者に対して、AIで設計したウイルスを、病気治療のために使用されたようです。
なお、当該使用は、世界初とのことですので、シンギュラリティ同様、人間が死ねない時代がやってくるというSF的発想は、スグソコまで来ているのかもしれません。
https://www.asahi.com/articles/ASVBP1QR9VBPUHBI00RM.html

10.58世代の意味

温度の“下限”は『マイナス273度』だが、温度の“上限”は(少なくとも当時は)知られていないことを、高校時代の物理教師から教わった記憶があります。
その後、“17年蝉(せみ)”や“オウムガイのらせん構造”など、自然界の減少と数学が深く関与している記事を拝見するたび、数学科出身者として心地よい喜びに浸るヒトトキをいただけました。

あくまでも理論上の話ですが、“クローンのクローン”は無限に作れるはずだが、実際は『58世代で絶えた』という結果が得られた模様です。
数学科(特に、整数論専攻)出身者としては、この『58』という数値に大変興味があり、『58=2×29』という素因数分解を見た瞬間、“2”はDNA螺旋構造に起因するとすれば、残りの“29”は、何を意味するのだろうと素朴な疑問が湧いてきます。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/26/101900574/

いかがでしたか。今月は、サイバー攻撃による個人情報流出が連日話題になしましたが、Winny事件による逮捕者が出現したことで、日本のIT技術が著しく後退させられたという記事も大変気になるところです。


(ペンネーム:活用算方)

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