例年通り、7月1日(水)に日本アクチュアリー会ホームページ(https://www.actuaries.jp/examin/info.html)で、今年の資格試験要領が公開されました。
特に、長年続いてきた『第1次試験(基礎科目)』の科目構成が今年で終了となるため、来年度の試験を見据えた対応(例.「生保数理」と「年金数理」を今年同時受験など)が早期合格の秘訣となるかもしれません。
そこで、今回のコラムでは、前回の同要領(2025年度)と今回との主な違いについて、順不同でご紹介いたしましょう。
なお、当コラム作成にあたって細心の注意を払っておりますが、記載内容の「信ぴょう性」は、あくまでも自己責任でのご確認をお願いできますと幸いです。
今回のコラムが受験生の方々の一助となれば幸いです。
1.本人確認書類
「健康保険証」は2025年12月2日以降は本人確認書類として使用できなくなり、「住民基本台帳カード」は2025年12月31日以降、本人確認書類として使用できなくなった模様です。
また、「1点のみで受験可能なもの」に「特定在留カード」および「特定特別永住者証明書」が追加されました。
なお、学生証が満たすべき条件のうち、高等専門学校、各種専門大学、大学、大学院に加えて、“公的機関が設置する職業訓練学校、都道府県知事が認可する専門学校”が発行したものが追加されました。
2.試験会場で使用できるもの
前回から試験会場内に「水」の持ち込みが可能となりましたが、“凍らせた状態でないこと”が追加されました。
時期的に熱中症リスクなどは夏季よりも小さいようにも思いますが、熱気と興奮による体温上昇などへの対策としては、「水」以外の工夫(例.室温・体温に柔軟に対応するため、着脱容易なジャケットを着るなど)が必要かもしれません。
なお、試験終了後、ペットボトルは必ず持ち帰り、試験会場内に捨てていかないで下さい、とのことですので、試験の出来具合にかかわらず、人としての最低限の「モラル」は順守して欲しいですね。
3.会計・経済・投資理論
会計の教科書「財務会計講義」について、第26版から第27版に改訂されました。
毎年改訂されているようにも見えますので、1年でも早く合格して、教科書購入代を最小限に抑えたいですね。
4.生保二次(別紙(1) 試験科目・内容および教科書・参考書など)
生保コース・損保コースに共通な記載として、以下の記述が追加されました。
“金融庁より2025年7月23日に公布され2026年3月31日から適用された、経済価値ベースのソルベンシー規制(新規制)の法令等(保険会社向けの総合的な監督指針含む)も出題範囲となります。”
5.生保2
以下の記述が追加されました。
“保険2(生命保険)(日本アクチュアリー会)について2026年6月に公表された新旧対応表の内容を追加”
“監督指針のうち、Ⅲ-2-17(ソルベンシー・マージン比率の計算)を追加”
なお、監督指針の日付は(最新版の)2026年6月現在ですが、改訂があれば適宜読み替えが必要です。
6.損保1および損保2
以下の記述が追加されました。
“損保(日本アクチュアリー会)について2026年6月に公表された新旧対応表の内容を追加”
7.年金1および年金2
教科書が改訂されました。
“「年金(2023年2月改訂版)」→「年金(2026年3月改訂版)」”
“企業年金に関する基礎資料(令和6年度版)→企業年金に関する基礎資料(令和7年度版)”
8.受験申込受付期間
2026年9月16日(水)10時から2026年10月14日(水)18時までです。
特に、締切日が前回は「10月8日」でしたので、若干伸びた形ですね。
9.合格者の発表発表時期
2027年2月15日(月)午前11時頃(予定)です。暦が1年進んだため、実質的な日付は前回と同じですね。
なお、受験者専用サイトへのアクセス方法等について、受験申込時以降にメールアドレスが変更になった場合、2026年10月22日(木)までにexam2026@actuaries.jp宛に連絡が必要です。(←前回のメールアドレスは「exam2025@actuaries.jp」でした。)
10.プロフェッショナリズム研修(初期教育)
1日研修であり、2027年3月2日の実施予定です。(←前回は2026年3月3日予定)
また、特定分野研修(初期教育)は2日研修であり、2026年9月2日・8日、9月14日・17日、2027年3月1日・10日、3月9日・16日の実施予定です。(←前回は2025年9月4日、9月18日、2026年3月12日、3月17日予定)
《参考1》
災害等の不測事態により一部の試験会場で試験が行えなかった場合でも、当該会場で受験する予定だった者に対する追試験は行いませんとのことです。
前回と同じ記載内容ですが、PC不具合で再試験が行われましたので、少なくとも、当該不具合は「災害等の不測事態」に含まれない模様です。
《参考2》
2027年度から年会費が値上げされます。
正会員:40,000円(←現在30,000円)、準会員・研究会員:20,000円(現在15,000円)
ただし、2027年4月1日時点で24歳以下の場合、会員種別に関わらず5,000円です。
いかがでしたか。今回の資格試験要領でも紹介されていますが、ご案内のとおり、2027年度に試験制度改正が予定されています。詳細は以下のリンク(https://www.actuaries.jp/info/20260401.html)をご確認ください。
受験生の方々が一人でも多く合格されることを祈念いたしております。
(ペンネーム:活用算方)