2025.04.29

公認会計士

公認会計士に向いている人・向いていない人の特徴。就職先別の適性について

公認会計士に向いている人・向いていない人の特徴。就職先別の適性について
公認会計士としてのキャリアを積む中で、「自分はこの仕事に向いているのか?」と悩むこともあるでしょう。

実際、公認会計士の仕事は多岐に渡り、それぞれの職場や業務内容に対して異なる適性が求められます。

本記事では、公認会計士(本記事では監査法人での監査業務経験者を公認会計士と記載しております。)に向いている人・向いていない人の特徴を紹介し、さらに就職先別にどのような人が活躍できるかを解説します。転職を考えている方にとって、自分に最適な職場を見つけるための参考になるはずです。
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VRPパートナーズ編集部

VRPパートナーズ 編集部です。アクチュアリー・公認会計士・税理士・IPOに関係する話題を配信していきます。日々の業務や転職にぜひご活用ください。

公認会計士に向いている人の特徴

公認会計士の仕事は多岐に渡り、専門的な知識やスキルを必要としますが、それ以上に必要なのは、仕事に向いているかどうかという「適性」です。ここでは、公認会計士に向いている人の特徴を挙げてみます。自分が公認会計士に向いているかどうかを確認し、転職を考える際の参考にしてみましょう。

忍耐力がある人

公認会計士の仕事は、決して一朝一夕に結果が出るものではありません。特に監査業務は、長時間にわたっての作業が求められます。そのため、忍耐力を持ち、コツコツと作業を続けられる人が向いています。

また、試験や勉強の段階でも、長期間にわたる努力が求められるため、忍耐力がないと途中で挫折してしまうこともあります。忍耐力があり、地道な努力を続けられる人には、公認会計士としての道が開けます。

地道な作業をコツコツ続けられる人

公認会計士は、細かな作業を正確にこなすことが求められます。特に監査業務では、膨大な資料を確認し、計算ミスがないか、また業務に関連する法規を守っているかなど、細心の注意を払う必要があります。

地道な作業を好み、飽きずに続けられる人は、長期的に公認会計士としてのキャリアを築くことができるでしょう。途中で途中放棄せず、作業を完遂する意志がある人が向いています。

ロジカルな思考力がある人

公認会計士の仕事では、数字やデータを分析するロジカルな思考力が非常に重要です。財務諸表を分析するためには、論理的に問題を解決する能力が必要です。

計算や書類作成をする際に、数字の整合性や矛盾点を見逃さず、理論的に物事を組み立てて考えることが得意な人は、公認会計士として成功する可能性が高いです。

正義感の強い人

公認会計士は、クライアントの財務状況を正確に報告し、不正があれば指摘する責任があります。そのため、正義感の強い人が向いています。監査業務では、企業が法令を遵守しているかどうかを確認することも含まれるため、正直であり、公正な判断を下せることが求められます。

倫理観がしっかりしており、企業の不正行為や不適切な会計処理を見逃さずに指摘できる強い意志を持っている人が、公認会計士に向いています。

コミュニケーション能力がある人

公認会計士の仕事は、数字や計算だけでなく、クライアントとのコミュニケーションも重要です。特にコンサルティング業務では、クライアントのニーズを理解し、専門的な知識をわかりやすく伝える能力が求められます。

また、監査法人では、チームでの協力が欠かせませんので、周囲と円滑にコミュニケーションを取れることも必要です。話しやすい、または聞き手としての能力が高い人は、公認会計士に向いているでしょう。

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公認会計士に向いていない人の特徴

公認会計士の仕事は非常に専門的で、特定のスキルや適性が求められます。しかし、すべての人が公認会計士に向いているわけではありません。自分が公認会計士に向いていないと感じた場合、その特徴を理解し、別のキャリアパスを考えることも重要です。ここでは、公認会計士に向いていない人の特徴をいくつか紹介します。

細かいことを気になりすぎる人

公認会計士の仕事は、細部にわたる正確な作業が必要ですが、逆に細かすぎることが業務の効率を落とす場合があります。過度に細かい部分にこだわりすぎて全体像を見失ってしまうような人には向いていないことがあります。

もちろん、正確さは非常に重要ですが、時には大局を見ながら効率的に作業を進める柔軟性も求められます。細かすぎることを気にしすぎると、必要以上に時間をかけたり、作業が進まなくなったりする可能性があります。

環境の変化が苦手な人

公認会計士の仕事は、特にコンサルティングや監査法人での業務では、環境の変化に対応する必要があります。クライアントのニーズが日々変わり、業務内容も時折変動します。また、税法や会計基準の変更にも対応しなければならないため、環境の変化に柔軟に対応できる能力が求められます。

環境や状況が変わることにストレスを感じる人は、このような変化に対応するのが難しい場合があるため、公認会計士の仕事には向いていないかもしれません。

責任感のない人

公認会計士の仕事は、高い責任感を伴います。監査業務では、企業の財務報告が正確であるかどうかを確認し、不正があれば指摘しなければなりません。このような仕事には、大きな責任がつきまといます。

責任感が欠けている人には、厳密な監査や税務業務を担当することは難しいでしょう。ミスを犯すことのないように慎重に業務を進めることが求められるため、責任を全うできないと感じる人には向いていません。

公認会計士として働くのに向いていないと感じたら?

もし、公認会計士として働くことに向いていないと感じた場合、まずは自分の強みや適性を再評価することが大切です。公認会計士の業務は非常に専門的であり、求められるスキルや適性もさまざまです。もし、自分が合わないと感じた場合は、無理に続ける必要はありません。

向いていないと感じる理由を洗い出し、その上で他の職業やキャリアの選択肢を検討することが重要です。公認会計士の資格を活かして別の分野に進むことも可能ですし、全く異なる職種への転職を考えることもできます。キャリアの方向性を見直し、柔軟に次のステップを踏んでいきましょう。

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就職先別の公認会計士の適性

公認会計士の資格を持っている人が進むべき道はさまざまで、どの就職先を選ぶかによって求められる適性やスキルも異なります。ここでは、主な就職先別に公認会計士に向いている特徴を解説します。

監査法人

監査法人と言えば、一般的には監査部門が思い浮かぶかもしれませんが、監査法人にはアドバイザリー部門も存在します。もし、監査部門の厳密な確認作業や地道な作業が苦手でも、アドバイザリー部門ならもっと戦略的で柔軟な仕事ができるかもしれません。

アドバイザリー部門では、財務アドバイザリーやM&Aの支援、内部統制の強化支援などが主な業務で、クライアントとのコミュニケーションが大切です。自分の意見をしっかり伝えたり、他者と調整を行ったりする仕事が多いため、チームでの連携を重視したり、対話力を活かしたりする人には向いています。

FAS

FAS(Financial Advisory Services)は、戦略的な思考や高い分析力を求められる分野です。もし、監査業務の細かい作業に飽きてしまったり、一定の枠にとらわれる仕事が合わなかった場合、FASではより広い視野で仕事をすることができます。FAS業務では、M&Aや企業再生、財務分析など、企業の成長や変革をサポートする役割を担います。

そのため、変化に柔軟に対応し、企業全体の戦略を考えることが得意な人や、将来の展望を見据えて事業をサポートしたいという思いがある人には非常に向いています。

コンサルティング会社

コンサルティング会社では、問題解決型の業務が多いため、課題を発見し、解決策を提供することに興味がある人に向いています。戦略や経営に関連する業務が中心なので、企業が抱える問題を解決するために動きたいという意欲がある人には最適です。

もし、監査業務が物足りなく感じた場合や、より広い視野で企業経営に関わりたいと考えた場合、コンサルティング会社でのキャリアは非常に魅力的な選択肢となります。ロジカルな思考や柔軟性が求められますが、チームで成果をあげる喜びを感じたい人には向いています。

金融機関

金融機関では、特に財務分析やリスク管理に関わる仕事が多く、金融市場に興味があり、数字を扱うことが得意な人には非常に向いています。もし、監査やアドバイザリーの業務に飽きてしまったり、もっとダイナミックでスピード感のある仕事がしたいと考えた場合、銀行や証券会社、保険会社での業務が適しているかもしれません。

金融機関では、企業の財務状況を分析し、資産運用のアドバイスをすることが多いため、数字に強いだけでなく、市場動向や経済全体を見通す力が求められます。経済や市場に対する好奇心があり、論理的な思考ができる人に向いています。

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