投稿日:2026.02.18/最終更新日:2026.02.25

公認会計士

公認会計士は証券会社に転職できる?キャリアアップを成功させるポイント

公認会計士は証券会社に転職できる?キャリアアップを成功させるポイント
監査法人で実務経験を積み、今後のキャリアについて考え始めていませんか。公認会計士として登録を終えたタイミングで、証券会社への転職に興味を持つ方は少なくありません。

よりビジネスの最前線で活躍したい、年収を上げたいという思いがある一方で、証券会社での業務は自分に合っているのか不安を感じることもあるでしょう。

本記事では、公認会計士の証券会社への転職の実態やメリット・デメリット、他業種への転職の可能性まで網羅的に解説します。
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VRPパートナーズ編集部

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公認会計士が証券会社への転職を考える理由

監査法人で実務経験を積んだ後、次のキャリアとして証券会社に興味を持つ公認会計士は少なくありません。監査業務は安定している一方で、繁忙期の負担や業務のルーティン化に悩む声もあります。よりビジネスに近い立場で企業価値向上や資金調達に関わりたい、成果が報酬に反映されやすい環境で挑戦したいと考え、証券会社への転職を検討するケースが増えています。

証券会社とは

証券会社は、株式や債券などの有価証券を取り扱い、企業の資金調達や投資家の資産運用を支援する金融機関です。主な業務には、株式公開(IPO)支援や引受業務、M&Aアドバイザリー、リサーチ業務、トレーディングなどがあります。

企業と投資家をつなぐ役割を担い、資本市場の中核を支える存在です。財務や会計の専門知識を持つ公認会計士にとって、強みを活かせるフィールドの一つといえます。

公認会計士が証券会社で活躍できるポジション

証券会社といっても、営業職だけではありません。公認会計士の専門性が活きるポジションは多岐にわたります。

公認会計士が証券会社へ転職した際に、活躍できるポジションとして以下が挙げられます。

  • 投資銀行部門での業務内容
  • リサーチ・アナリスト関連業務
  • コンプライアンス・リスク管理領域

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

投資銀行部門での業務内容

投資銀行部門では、IPO支援やM&Aアドバイザリー、資金調達の引受業務などを担います。

企業の財務状況を詳細に分析し、バリュエーションやストラクチャーを検討する場面も多く、公認会計士の会計知識は大きな武器になります。監査で得た財務諸表の分析力や内部統制の理解は、デューデリジェンスにも直結します。ハードワークではありますが、専門性を活かしながら高い報酬を目指せる領域です。

リサーチ・アナリスト関連業務

リサーチ部門では、企業や業界の分析を行い、投資家向けにレポートを発信します。

財務データの分析や業績予測、企業価値評価などが主な業務であり、数字に強い公認会計士は親和性が高いポジションです。監査で培った財務諸表の読み解き力を応用しつつ、マクロ経済や業界動向も踏まえた視点が求められます。論理的思考力や文章力を活かしたい会計士に適した選択肢です。

コンプライアンス・リスク管理領域

証券会社では、法令遵守やリスク管理も重要な役割を担います。金融商品取引法や各種規制に基づく体制整備、内部管理体制の強化などが求められます。監査法人で内部統制やガバナンスに携わった経験は、コンプライアンス部門で高く評価されます。

フロント業務とは異なり、安定的に専門性を発揮できる点も特徴で、長期的なキャリア形成を志向する会計士にとって有力な選択肢となります。

公認会計士が証券会社に転職するメリット

監査法人から証券会社へ転職することで、キャリアの方向性は大きく変わります。チェックする立場から、企業価値向上や資金調達を支援する立場へと役割がシフトし、よりダイナミックな業務に関われる点が魅力です。

ここでは、公認会計士が証券会社に転職するメリットをまとめます。

年収アップを狙いやすい

証券会社、とくに投資銀行部門では成果に応じた報酬体系が採用されているケースが多く、監査法人と比べて年収水準が高い傾向にあります。

ベース給与に加えてボーナスの比重が大きく、実績次第で大幅な年収アップも期待できます。ハードワークになる可能性はありますが、努力や成果が報酬に反映されやすい環境を求める会計士にとっては大きな魅力です。

財務・企業分析スキルを活かせる

監査法人で培った財務諸表分析力や会計基準の理解は、証券会社でも強みになります。企業価値評価や業績分析、開示資料のチェックなど、会計知識が直結する場面は多くあります。

単なるチェック業務にとどまらず、企業の将来性を評価し、投資判断や資金調達支援に活かせる点が特徴です。これまでの経験を応用しながら、より実践的なスキルへ発展させることができます。

ビジネスの最前線で経験を積める

証券会社では、IPOやM&Aといった企業の重要な局面に関与します。経営層と直接やり取りをする機会も多く、意思決定のスピード感や緊張感を体感できる環境です。

市場の動向や投資家の視点を踏まえた業務経験は、将来的に事業会社やファンドなどへキャリアを広げる際にも大きな武器になります。ビジネスの最前線で成長したい会計士にとって、挑戦価値の高いフィールドです。

公認会計士が証券会社に転職するデメリット

証券会社への転職は魅力的な一方で、注意すべき点もあります。監査法人とは働き方や評価制度が大きく異なるため、ギャップを感じるケースも少なくありません。年収や業務内容だけで判断すると、入社後にミスマッチが生じる可能性もあります。

メリットだけでなく、以下から紹介するデメリットも理解したうえで、慎重にキャリアを検討することが重要です。

激務・長時間労働になりやすい

特に投資銀行部門では、案件の進行状況に応じて長時間労働になることが珍しくありません。

繁忙期の監査と同様、あるいはそれ以上にハードな働き方になる場合もあります。クライアント対応や資料作成が深夜に及ぶケースもあり、体力的・精神的な負担は大きい傾向です。ワークライフバランスを重視する場合は、事前に職種や部門の実態を把握する必要があります。

数字成果へのプレッシャーが大きい

証券会社では成果主義が色濃く、案件獲得や収益への貢献度が評価に直結します。

監査のように一定の業務量が担保されている環境とは異なり、自身の成果が数字として明確に表れるため、プレッシャーを強く感じる人もいます。報酬が高い分、結果を求められる環境であることを理解しておくことが大切です。

会計士資格を直接活かせない場合もある

ポジションによっては、会計士資格そのものが必須ではない場合もあります。特に営業寄りの職種では、コミュニケーション力やマーケット知識が重視され、会計知識を活かす場面が限定的になる可能性もあります。

資格に依存するのではなく、自身がどのような専門性を発揮したいのかを明確にしておかなければ、キャリアの方向性が曖昧になるリスクがあります。

金融業界にこだわらずキャリアを考えるという選択肢

証券会社は魅力的な転職先の一つですが、必ずしも金融業界に限定する必要はありません。監査法人で培ったスキルは、業界を問わず評価されます。

財務分析力、内部統制の知見、論理的思考力は、多くの企業で求められる基礎能力です。将来性を高めるためには、「証券会社に行くべきか」だけでなく、自分がどのような経験を積みたいのかという視点でキャリアを考えることが重要です。

公認会計士の転職事情については、以下の記事で詳しく紹介しています。

公認会計士が活躍できる他業種の領域

公認会計士のキャリアは、想像以上に幅広い選択肢があります。監査法人からの転職先としては、FASやPEファンド、事業会社の経理・財務部門、スタートアップのCFO候補などが挙げられます。

証券会社での経験が活きる場面もあれば、監査経験のみでも評価されるポジションも多く存在します。自分の志向や働き方に合った環境を見極めることが、長期的なキャリア形成につながります。

公認会計士が活躍できる他業種の領域について、以下から詳しく紹介します。

コンサルティングファーム

コンサルティングファームは、公認会計士との親和性が高い転職先の一つです。事業再生支援や内部統制構築など、会計知識を活かせる案件が豊富にあります。

経営課題の解決に直接関わることで、より上流の視点を身につけることができます。ハードワークな面はあるものの、論理的思考力や分析力を武器に、キャリアの幅を大きく広げられる環境です。

FAS・M&Aアドバイザリー

FASやM&Aアドバイザリーは、監査経験をダイレクトに活かせる人気の転職先です。財務デューデリジェンスやバリュエーション、PMI支援など、専門性の高い業務に携わります。

企業の成長戦略や再編の現場に立ち会えるため、会計知識を実務で応用する力が鍛えられます。証券会社と同様にハードな環境ではありますが、将来的にファンドや経営ポジションを目指すうえでも有力なキャリアパスです。

FASへの転職については、以下の記事で詳しく紹介しています。

事業会社の経理・財務

事業会社の経理・財務部門も、公認会計士にとって安定かつ発展性のある選択肢です。決算・開示業務だけでなく、資金調達や予算管理、経営企画に関与できるポジションもあります。

監査する側から、事業を動かす側へと立場が変わることで、ビジネス全体を見る視点が身につきます。将来的にCFOを目指すキャリアを描きたい方にとって、実務経験を積める重要なフィールドです。

ベンチャー・スタートアップ

ベンチャーやスタートアップでは、管理部門の立ち上げやIPO準備など、裁量の大きい業務を任されるケースがあります。組織や仕組みが整っていない環境で、内部統制構築や資金調達支援に関わる経験は、大きな成長機会になります。

安定性よりも挑戦を重視したい会計士にとっては魅力的な選択肢です。将来的に経営幹部として活躍するための実践的なスキルを磨くことができます。

公認会計士が後悔しないキャリア選択をするために

監査法人での実務経験を終えたタイミングは、キャリアの大きな分岐点です。年収やブランドだけで転職先を選ぶと、入社後にミスマッチを感じる可能性もあります。大切なのは、自分がどのようなスキルを伸ばしたいのか、どんな働き方を望むのかを整理することです。

公認会計士としてのキャリアを選択する際のポイントについて、以下から解説します。

情報収集の幅を広げる

証券会社だけでなく、FASやコンサル、事業会社など複数の選択肢を比較することで、自身の市場価値が見えてきます。

求人情報だけでは分からない実態や評価ポイントを知るためには、専門エージェントの活用も有効です。客観的な情報を得ることで、思い込みやイメージだけで判断するリスクを減らせます。まずは広く情報を集めることが、納得感のある転職につながります。

キャリアの優先順位を考える

年収アップ、専門性の深化、ワークライフバランス、将来的な独立など、キャリアに求めるものは人によって異なります。すべてを同時に満たすことは難しいため、自分にとって何を優先するのかを明確にすることが重要です。

優先順位が定まれば、証券会社に進むべきか、他業種に挑戦すべきかも見えてきます。主体的に判断することが、後悔のないキャリア形成の第一歩です。

公認会計士専門の転職エージェントに相談する

公認会計士のキャリアは専門性が高い分、一般的な転職エージェントでは十分に理解されないこともあります。監査経験の市場価値や、証券会社・FAS・事業会社ごとの評価ポイントは業界特有です。

会計士専門の転職エージェントであれば、これまでの経歴を踏まえたうえで、将来性のある選択肢を具体的に提示してくれます。客観的なアドバイスを得ることで、自身では気づかなかった可能性が広がります。

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公認会計士の転職を検討するなら、会計・財務領域に特化したVRPパートナーズの活用がおすすめです。

監査法人出身者の支援実績が豊富で、証券会社やFAS、コンサル、事業会社など幅広い選択肢を提案しています。単なる求人紹介ではなく、将来のキャリア設計まで見据えたサポートが強みです。

証券会社への転職に限らず、自分にとって最適な道を見つけたい方は、まずは情報収集の一環として相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

公認会計士は証券会社へ転職することが可能であり、投資銀行部門やリサーチ、コンプライアンスなど、専門性を活かせるポジションが多数あります。年収アップやビジネスの最前線での経験といった魅力がある一方で、激務や成果主義といった側面も理解しておく必要があります。

また、キャリアの選択肢は証券会社だけに限りません。FASやコンサル、事業会社、スタートアップなど、多様なフィールドで公認会計士は活躍できます。後悔しないキャリア選択のためには、情報収集を行い、優先順位を整理し、専門エージェントに相談することが重要です。将来性を高めるためにも、主体的にキャリアを設計していきましょう。

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